2021公演終演にあたり

皆さまへのお礼

11月23日楽日。
上定昭仁松江市長に観劇頂き、終演後、舞台上で出演者を前にご挨拶を頂いた。

“皆さん”と呼びかけた後、何か胸に込み上げるものがあったのだろうか、言葉が途絶え、一瞬の沈黙の後、次のようなコメントを頂いた。

“仕事でいたニューヨークで観た本場のブロードウェーのミュージカル、日本を代表するといわれる劇団の作品、今までに観たどのミュージカルよりも感動した。この作品には無限の未来がある。”

その目には光るものがあり、真摯な少年のような眼差しがあった。
内面から漲る無心で素朴な言葉のパワーは技術の優劣を越えて万人の人々の心を打ち感動という言葉の源となる、この事を確信した瞬間でもあった。
 
コロナ禍という嵐の中を私たちは出港した。
資金、スタッフ、キャスト、観客、何よりも重くのしかかったのが、感染者が出たときに問われるだろう社会的責任。すべてが危機的状況の中での船出であった。

しかし例年に比すべきもない困難な状況があったからこそ私達は楽日を終えて“真に美しい言葉”を実感として手に入れることが出来た。
すなわち、「仲間」「友情」「絆」「連帯」「思いやり」等々。本当に多くの皆様から応援頂き、支えていただいた。
心から何度も申し上げたい。

 “有難う”
 
劇場ロビーで、去り難い面持ちの市長から問われた。「何人ぐらいの方が手伝っていらっしゃるのですか?」
会場あふれんばかりの人たちを見て40人くらいでしょうかと答え、直ぐ様後悔した。
四百、四千、いや四万人となぜ答えなかったのかと。

本当に数多くの人達の支えでこのミュージカルはつくられている。
その人達と共に更なる高みを目指し、走り続けたいと思う。
決して辿り着くゴールがないと知りつつも・・・。

演出
和田史朗

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